2017年12月
本ページに発表
ブログ kazuppoems Second Lifeに掲載していた詩にて構成
おかねにならないから
役に立ちそうにないから
ときみはいうが
いきることは
おかねにも
役にも
立たないんじゃないか
継続
自分の流れ
自分の停滞
を感じるがいい
いつ発つんだい?
ほんとはいつでもいいんだよ
いつまでとかじゃない
自分の感覚できめなさい
なにかを
はじめていい
やめていい
きょうを
すごしていい
あすを
むかえていい
きもちを
くさらせるな
わたしは
他人の作品にすがる
必要がなくなる
わたしもひとりの
人間であるような気がして
そしてわたしは
わたしを他人と比べなくなる
しあわせになるには
これが必要
というのはあなたの思い込み
ふしあわせになるには
あれがいつもセット
というのはあなたの思い込み
りゆうもなく
ふと
しあわせになるの
りゆうもなく
きづいたら
ふしあわせになっているの
毎日
楽しく過ごそうぜ
の風が遠くからふきつける
わるくない
むしろただしい
それでも
その風にのらないぼくは
なんなのだろう
どこまでも
ひとのいうことを
ききたくないのだろうか
はいるのだよ
ながせながせ
ひたれひたれ
それから
でかけるのだよ
つとめにいくのだよ
だから
そのまえに
はいるのだよ
いちにちはじまる
おわりのないいちにち
いちにちがおわるとき
ぼくはくやしい気持ちになる
おわったのか
ほんとうにおわったのか
ぼくのいちにちは
いちにちはじまる
どのいちにちなのかもわからないままに
いるのだろう
わたしは漫画喫茶にいる
実家近くの
たぶん
暇をつぶしているのだろう
たぶん
わたしの気持ちは閉ざされているのだろう
わたしはわたしの希望について
わたしのことばでかたりたい
でもいまのわたしはわたし自身を
軽く笑うことしかできない
まるで自信のない芸人のように
なんだかとてもかなしい
なくのにもだれかの許可が
いるのだろうか
ないているところを
だれかにみられなければ
ならないのだろうか
わたしはわたしを
おいこんでいるらしい
わたしは否定する
そんなことはない
でもひょっとしたら
だれかのたすけを
もとめているのかもしれない
わたしは
たすけをもとめるのが
へたすぎて
あげる必要のないベンチプレスを
あげているのかもしれない
わたしはわたしをおそれる
わたしはあなたをおそれる
必要なものは
必要なものは
いや
これ以上必要なものはない
ま、いいんじゃない、それで
そのように自分でいうことが
できたらそれでいい
ま、いいんじゃない、それで
そのようにあなたがいってくれたら
それでいい
まどをあけたのは
身投げをするためじゃない
まどって開けてもいいよねと
青空に確認するためさ
外の空気をすうためさ
外の空気をすいながら
おんがくをきくためさ
あなたにいいたい
いわれたい
あなたのことを信じています
だからわたしを裏切っていいんです
自分できめたらいいじゃないか
ほかのひとがくりかえし
あなたは恵まれているのよ
といっても
自分でそうだと思わなかったら
そうじゃないんだ
恵まれているかどうかが
ほんとうの問題じゃあない
恵まれているからと
それだけをただ信じて
現状をただただ看過してしまう
そんな態度はとりたくないのさ
ああもう
たくさんだ
と思うとき
なみだがあふれて
しまってなんにも
かんがえられないとき
これまでの荷物は
もう気にしなくていい
てぶらでいい
てぶらでいいんだ
ここではないどこかが
ぜいたくだって?
そんなことはないよ
過去を延長し続けること
だってりっぱなぜいたくだよ
ここにいてもいい
でもここにいなくてもいいんだ
きみにはわるいねと思ってもいいし
思わなくってもいいんだ
田舎の駅
古い車両のローカル線
これから海が見れるんだ
売店はなかった
おなかはペコペコさ
朝から電車に乗っているからね
イヤフォンも
ペーパーバックもあるよ
もちろんスマホも
だけどほとんどなにもしていない
考えていることもあまりないんだ
オンでもオフでもない
生産的でも非生産的でもない
おかねをはらって
座っているだけ?
そうかもしれない
でもさ
いつも見落としているもの
なんていくらでもあるんじゃないか
たぶん
いや、そう願ってはいる
だが
わたしの調子はよくない
誰のせいでもない
わたしは雨の日が多いのだ
特別
救いもない
救いなど求めてはいない
静かに考える時間があればいい
そしてわたしはなにを考えている
わけでもない
しにたいと思っているのか
と問われたら
いいや
べつに
と答える
そして心では叫んでみるのだ
いきてたまるか
いきてたまるか
コンチキショー
いよいよ
何者でもなくなっていた
まえから
何者でもない
のだけれど
何者かになろうとしている
自分はいたのかもしれない
だけど今
世の中に煮溶けたわけでもなく
何者かが集まるなんか別の世界に
入り込んだわけでもなく
ぼくはすこし困った顔をした
だれもこのような感覚を
教えてはくれなかったのだ
くるならこいよ
ネクストデイ
おれはすこし
荒れた気持ちになっている
かもしれない
荒れた気持ちになっている
かもしれないと思えるくらいには
穏やかな気持ちになっている
しにたいなんてぼやいてちゃあ
いけないぜ
もうしんだことにしてしゃあしゃあ
といきてしまおうじゃないか
で電車を待っている
なぜぼくはこのお馴染みの
駅にいるのだろう
たまたま出張だったからだが
ほんとうにそれだけかな
ぼくはやや高めのランチと
ランチよりやや安い
ペーパバックにおかねを
払ってしまったために
呑み歩くおかねを持っていない
だからぼくはこの
ちょうどいい夕刻に
プラットホームに立って
電車を待っている
昼にあったことはすでに
忘れつつある
ぼくはこのお馴染みの駅で
電車を待つことができてうれしい
ぼくをたとえば会社員だと
いうことは
ぼくが人間であるというのと
同じくらいに意味のうすいことだ
ぼくはたぶん作家ではないだろう
ものを書いておかねをもらったことはない
ぼくは自転車が好きだが
最近はたいして乗っていない
自転車乗りを名乗るのは気がひける
ぼくはたばこが好きだが
いちいちひとにアピールする
ことではないだろう
ぼくは酒呑みだが
ぼくはぼくのペースでしか
呑むことができない
あなたの横にぼくがいても
酒を注いだりしないでほしい
ぼくは以前よりクルマに
乗るようになったが
ただクルマに乗っているだけだ
ぼくはあなたにぼくの肩書きを
教えようとは思わない
カッコのいい肩書きなんて
持っていないのである
ぼくは肩書きをつけられると
不安になってしまうから
ぼくはぼくにたいして
肩書きでアピールしようとは
思わない
けど肩書きがないのはこれまた
不安だからついつい自分に
きいてしまう
ぼくは答える
ぼくはぼくのあこがれている
以外の何者かだ
ぼくは1週間ぶりにたばこに
火をつけ
そしてブースのパソコンから
丼を頼んだ
ぼくはパソコンはあまり見ずに
たばこの煙をながめていた
丼をたべてから
ブログを更新しようと試みたが
かなわず
ぼくは18禁動画をストリームした
翌朝ぼくはまるでいつものように
すこし水を口にふくんだあとに
台所で腕立てをした
赤ん坊がしにたいなどとぼやくものかちからづよく起て二十六のぼく
おわり